クマゲラの思い出

エゾリスに巣穴を乗っ取られてから姿を消してしまったクマゲラですが今頃はどこかで子育ての最中だと思います。私が中学生の頃は自宅の裏山にもいたクマゲラです。夏になると町の中にはツバメが飛び交い家の軒先に巣を作り、賑やかに子育てをしていました。高麗キジが住宅の中に飛び込んで来た事もありました。野鳥が急激に姿を消して行ったのは高速道路が出来てからです。道央道は森を分断してしまい、特に影響が大きかったのはポロト湖の湿原ではないでしょうか。湿原を横切る高速道路が出来てからアカショウビンがこなくなり、今年から着工が始まったポロト湖の民族博物館の工事でカワセミの巣のあった小高い山が削り取られてしまいました。この工事を嫌ったのか今年はポロト湖でカワセミを見る事はかなり難しくなりました。人間との共存が難しい野生生物はその居場所を狭められています。今年の秋にクマゲラがまた森に帰って来るといいのですが。
今年の5月に撮影したクマゲラです。

オスのクマゲラは2時間近く巣穴を掘っていましたが、疲れたのかメスの交代を待っています。

広い北海道ですがクマゲラの見れる場所は限られています。このクマゲラは黒光りしていますが、個体数が少ないと近親交配で体の色が褐色になる個体も存在します。

クマゲラの存在は他のゲラ類も近くに集って来るので、森の中は賑やかになります。

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