絵鞆半島の渡り鳥、ツミの思い出

絵鞆半島では9月初めからツミの渡りが始まります。最終は10月20日頃でそれ以降はツミはほとんど飛びません。ハチクマとほぼ同じ時期にツミは渡って行きます。早めに渡るのはニューナイスズメの大群と同時にツミもそ大群を目当てに一緒に移動しているようです。小型の猛禽なので寒さに弱い事も考えられます。ツミの羽ばたきは大きさの似ているハイタカに比べて羽ばたきが早く、また初列風切り羽が5枚である事でツミとハイタカを区別出来ます。ハイタカ似のツミはいませんが、ツミに似ているハイタカはいます。見分け方は上記に書いた通りで、ハイタカは初列風切り羽は6枚です。ツミの幼鳥がたまに山の山頂の木の枝に留る事がありますが、間近で見ると驚く程小さくキジバトよりも小さく見えます。小さな猛禽ツミは幼鳥も含めると約500羽が絵鞆半島をシーズン中に通過します。飛んでいる姿は元気そのものです。

日の出前の薄暗い中、ツミは獲物を求めて半島の上空を飛び回ります。

このツミは幼鳥のようです。カケスとほぼ同じ大きさです。

からだが小さいので、羽ばたきも早くなります。

こちらも幼鳥のようです。初列風切り羽が5枚はっきり数える事が出来ます。

こちらは上の写真とは違う個体です。首の下の縦斑網の模様が明らかに違います。

こちらは成鳥に近い若鳥と思われます。北海道では雪の少ない道南を中心に大陸から渡って来るツミが少数越冬します。このツミは関東平野で越冬するのでしょうか。


0 件のコメント:

© sasaki zen. Powered by Blogger.