こちらは鳥ではありませんが、渡りをする蝶です。


秋の渡りに時期になると野鳥だけではなく蝶も渡って行きます。カラスアゲハやアゲハチョウなどの中に混じってアサギマダラが風に吹かれてゆらゆらと飛んで行きます。こんなに優雅に飛んでいては鳥の格好の餌食になるはずですが、、幼虫の頃に毒性の強い植物を食べる為に成虫になっても毒を持つ蝶として鳥などはアサギマダラを捕獲しません。また身体の鮮やかさは毒を持つ事を意味し敵にそれを知らせる役目をします。北海道で成虫になったアサギマダラは津軽海峡を越えて本州を縦断して南西諸島や台湾まで渡って行きます。アサギマダラは一日に200キロ移動する事もあり、2000キロ離れた場所でマーキングしたアサギマダラを捕獲した例もあり、この小さな身体で驚異的な渡りをしていると思うと生命の神秘を感じます。
今朝は風も穏やかでアサギマダラがひらひらと舞うようにして飛んでいました。

1時間程で4羽のアサギマダラを見ました。どれも一羽だけの単独飛行です。

身体の黒い斑点が毒を持っている印なのでしょうか。敵にアピールする為の警戒色なんですね。北海道でも繁殖して秋になると暖かい地域でまた繁殖して、その地域で成虫になると北を目指して渡り始めます。アサギマダラは北と南両方で繁殖している事になります。


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